クレジットカードペディア(CreditCardPedia)

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クレジットカード払いで金利や手数料をゼロにしつつ支払いまでの期間を延ばす方法

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クレジットカードでの支払いで、一括払いを利用している場合、金利や手数料のことは全く考える必要はありません。以前、下記の記事でも紹介したとおり、クレジットカードでの支払いは短期での借金のようなものですが、金利や手数料がかからないのであれば全く問題はありませんし、むしろ支払いタイミングをお給料日の後などに伸ばすことができますので、キャッシュフロー的に賢い選択です。

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しかし、一括払いだけだと、一時的に大きな出費が必要なものを購入しないといけなくなったとき、例えば急に冷蔵庫や洗濯機のような比較的高額な家電製品が壊れてしまって、急遽買わないと困ってしまう場合や、限定商品でどうしても今のタイミングで買わないと逃してしまうようなものがでてきた場合などに、いくらお給料日の後まで支払いが延ばせるとしても、カード利用料の引き落とし日に一気に10万、20万円と引き落とされては生活に支障がでてしまうということもあると思います。

2回払いとボーナス一括を上手に利用しよう

そこで賢く利用したいのが2回払いと、ボーナス一括払いです。この支払い方法は、クレジットカードによって利用できる場合とそうでない場合がありますが、もしお手持ちのクレジットカードで利用できる場合は覚えておくとよいでしょう。

なぜなら、2回払いとボーナス一括払いは、金利や手数料がかからないというメリットがあるからです。

例えば10万円の家電製品を購入しなければならなくなって、普通に一括払いで買ってしまうと、次の引き落とし日には10万円が一気に引き落とされてしまいます。もちろん、それで問題なければよいのですが、急な出費だったのでもう少し月々の負担を減らしたいと思う方もいるかもしれません。

その時、例えば2回払いを選択すれば、次の引き落とし日にまず半分の5万円、そして翌月に残りの5万円という形で、半分ずつ支払うことができます。しかも金利や手数料は不要なので、無料で支払額を軽減することができてしまいます。

さらにボーナス一括払いの場合、クレジットカード会社によるばらつきはあるものの、概ね8月、もしくは12月の支払日にボーナス一括払い分の請求がきます。例えば1月にボーナス一括払いで買い物をすれば、実際にそのお金を払うのは半年以上先の8月ということになり、その間に毎月のお給料から少しずつ積み立てて支払いに備えれば、実質的に6回、7回の分割払いをしたのと同じくらいの負担で無理なく支払いをすることができ、その間の金利や手数料はもちろん不要という、とてもありがたい状況を作ることができます。

消費者は一括払いがお好き

総務省が発表した、「家計の消費動向とクレジットカード利用(平成17年4-6月期発表 / PDF)」という資料によると下記のように書かれています。

消費支出のうち現金ではなく購入借入金払いの占める割合は、一括払の場合右肩上がりで、60年からの上昇幅は年平均 0.26% ポイント、今期の一括払購入借入金は22千円で消費支出に占める割合は 6.8% となっている。一方、リボルビング払いを含む分割払購入借入金の割合は減少傾向にあり、今期は 1.4% である。消費者は金利負担のない一括払でクレジットカードの利便性を享受しつつ、分割払の金利負担をなるべく避けるという、消費者の堅実な行動が推察される。

家計におけるクレジットカードの利用率は年々上昇していますが、やはり皆さん金利や手数料を払うのは避けたいため、一括払いでの利用がほとんどだということです。金利や手数料がかかるリボ払いや分割払いについては避ける傾向があるようです。

基本的にクレジットカードは一括払いのみで使うというのは、過剰に利用して返済が大変になるような事態も起こりにくく、金利や手数料もかからない上にポイントでの還元などもありますので、最も堅実なクレジットカードの使い方であることに間違いはありません。

と同時に、今回ご紹介したような2回払いやボーナス一括払いの特性を理解しておくと、より賢くクレジットカードのメリットを享受することができると思いますので、覚えておくとよいのではないでしょうか。